ストレスと上手につきあう方法とは?
ストレスコーピングを学ぶ
季節の変わり目でもあるこの時期は、気温の上昇に身体が慣れておらず、不調を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。集中力が続かない、倦怠感がある、やる気が出ないといったいわゆる5月病の症状が出てきやすくなるのもこの時期です。 心身の疲れからストレスを感じてしまうその前に、ストレスコーピングとは一体なにか、そして私たちの生活においてどのように役立つのかについて紹介します。
ストレスコーピングとは
ストレスコーピングとは、人間関係や仕事など様々な場面でストレスを感じたときに、そのストレスに上手く対処する技術・能力のことです。特にストレスの多い現代社会において、日々の生活の質を向上するために「ストレスコーピング」を適切に実行する重要性が高まっています。
ストレスコーピングの種類
ストレスコーピングは大きく2つに分けることができます。とらえ方や感じ方、その場の状況、得意不得意などの要素から、自分とケースにマッチしたコーピング方法を選択できると、同じ問題でも解決が楽になります。
1. 問題焦点型
■問題焦点型コーピング
原因を根本から解決することで、ストレスそのものをなくそうとする対処法。直接ストレスの原因にアプローチする必要があることから、状況や立場によっては実践することが難しい。
■社会的支援探索型コーピング
問題に直面した際に、上司や同僚、家族、友人などに相談したり、アバイスやヘルプを求める方法。自助努力だけでなく、周囲の協力を得ることができれば、問題を一人で抱え込まないようになるためストレスを軽減しやすい。
2. 情動焦点型
■情動焦点型コーピング
ストレスに対する自分の考え方、受け止め方を変えることでストレスを緩和する対処法。傷ついたり悲しんだりした感情を誰かに聴いてもらうことにより、気持ちを整理することができる。
■認知的再評価型コーピング
直面している困難な問題に対して、見方や発想を変えて、新しい適応の方法を探すような対処行動。前向き思考、ポジティブシンキングとも呼ばれている。
コーピングレパートリーを作ろう
ストレスと上手につきあうには、例えば、「仕事量が多すぎるときは、焦りや疲労感を感じる」とか、「苦手な相手と話すときは、早口になる」といったストレスの原因やそれに対する自分の反応を理解しておく必要があります。
その上で、これをすると安心する、頭を冷やせる、楽になる、など辛いことが起こった時にストレスを発散させてくれる行動を書き出しましょう。これをコーピングレパートリー(ストレスへの対処法リスト)といいますが、項目はなるべく多いほうがよく、多ければ多いほど様々なストレスに対して適切にコーピングを実施することができます。たくさん書くためには、具体的に詳細まで決めること、また行動だけでなく考え方についても記載するとよいそうです。
以下を参考に、みなさんもコーピングレパートリーを作ってみてはいかがでしょうか。
【例】
・自宅でコーヒーを飲む
・お気に入りの喫茶店でコーヒーを飲む
・小説を読む
・マンガを読む
・友人Aに電話で話を聞いてもらう
・友人Bに電話で話を聞いてもらう
・ソファで軽く昼寝をする
・夜早く寝る
・苦手な人の良い面を探す
・相手の身になって考える
・何事も経験だ、と受け止める
・今まで達成できた目標を思い出す
まとめ
ストレスは私たちにとって必ずしも悪いものではなく、そのとらえ方を変えたり適切なコーピングをとったりすることで、よい効果をもたらしてくれるものでもあります。例えば、程よい緊張感があることで、仕事の効率を上げたり集中力を高めたりすることができますし、パフォーマンスを向上させることもできるでしょう。
できるだけ多様なコーピングをあらかじめ身につけておけば、つまり、幅広いコーピングレパートリーを持っていれば、様々なストレスに対して柔軟に対応することも可能です。私たちが生活する上で、ストレスは少なからず生じるものであり、気がつかない間に自身に悪影響を与える場合もあります。ストレスコーピングを上手に利用して、心も身体も健康的な生活を送りたいものですね。
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